

船出と共にゆっくりと離れていくやぐらの光。次第に盆踊りの音楽も遠ざかり、船は無数の光が浮かぶ静かな夜の海へと滑り出します。
「なんだか光の道のよう」
誰かがそんな事をつぶやきました。潮の流れからか最終日の灯籠は、沖に向かって一列に並ぶかのように浮かんでいるのでした。
灯籠流し船では灯籠を自ら流す事も出来ます。本日も多くの方々が、小さな明かりを波のうねりの中に送り出していました。船上で手を合わせて想いを馳せる人、沖をぼんやりと眺める人。それぞれが思い思いに、灯籠が浮かぶ供養の時間を味わっているようでした。
こうした光景を実現するために、本当に多くの方々の協力が必要でした。多数のボランティアの方々が参加しての灯籠作り、地元の船会社さんのご尽力がなければ、こうした供養の場は実現しなかった事でしょう。
本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。