今年の海の盆で始まった試みの一つ「みんなの灯道」。松島町内の小中学校の子供達に参加を呼びかけて実現した灯道です。ひとつひとつの灯籠に絵やメッセージなどが描かれています。その数なんと数百個。瑞巌寺参道におききれないほどの数でした。
会場では「あった!」「あ、これ○○ちゃんのだ!」という声があちらこちらから。地元の子供達が自分たちの灯籠を探しにきているようでした。
住民不在のイベントではなく、住民が参加する祭りにしたい。これは松島流灯会 海の盆の大きな目標の一つです。この灯道を見て、そうした目標が少しずつ実現しているのかもしれません。
また、参道の象徴でもある杉林が、津波の影響により300本ほど伐採されてしまう事が決定してしまいました。ですから残念ではありますが、今と同じ風景を見る事は出来なくなってしまいます。揺らめく光を包む杉林。なんだか町の子供達が、灯籠で杉林に最後のありがとうを言っているような光景です。
なお、この膨大な数の灯籠を組み立て、並べ、火を灯せたのは、PTAや教育関連の皆様のご協力、そして、本当に沢山のボランティアの皆さんのおかげでもあります。この場を借りて御礼申し上げます。
この「みんなの灯道」は、8月16日もご覧になれますので、ぜひお越し下さい!